危険な食品情報&食べるならこっち
「食べるなら、どっち!? 不安食品見極めガイド」を参考に、食べない方がよさそうな食品と、食べるならこっちという食品をまとめてみました。画像を表示しているのは「食べるならこっち」の方です。基本的に原材料に「スクラロース」「アセスルファムK(カリウム)」と書かれているものは、食べない方がよさそうな食品に入ります。また、自然界に存在しない化学合成物質、赤色102号、黄色4号、5号、青色1号なども同様です。
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原材料の表示はJAS法と食品衛生法によって義務付けられています。食品原材料を多い順に書いた後、添加物を多い順に書いています。添加物は「食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、侵潤その他の方法によって使用する物」と食品衛生法第4条に書かれています。
原材料名:じゃがいも(遺伝子組み換えでない)、植物油、脱脂粉乳、食塩、にんじん、水あめ、デキストリン、パセリ、香辛料、砂糖、乳化剤(大豆を含む)、カゼイン、Na、調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(V.C.、V.E)、香料 |
上の場合は砂糖までが原材料で、乳化剤から香料までが添加物になります。ただし、香料のように物質名が表示されない「一括名表示」というものもありますし、添加物が原材料に含まれる場合は表示を免れます。とはいえ、添加物が最終食品に残って効果を発揮する場合は表示する必要があります。
お菓子 ~危険なもの・食べるならこっち~
「スクラロース」「アセスルファムK(カリウム)」の他に「アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物」というのが出てきます。これは脳腫瘍、白血病やリンパ腫を起こす結果が動物実験で出ている物質です。また、「カラメル色素」には発がん性物質が含まれているものもあります。OKな食品でも「ショートニング」を含むものもあります。ショートニングはトランス脂肪酸が多いので取り過ぎに注意しましょう。
数は少ないですが、発がん性の疑いが強い「サッカリンNa」、遺伝子に異常をきたす「ソルビン酸K」、赤血球が減る&蕁麻疹を起こす「赤102」、漂白剤の「亜硫酸塩」が使用されている食品もあります。
香料には、合成が約130品目、天然が約600品目あります。中には毒性の強いものもありますが、何が入っていても表記は「香料」になります。なので、刺激の強い匂いや、人工的な匂いがNG判定を受けています。
クリームスイーツ コーヒーゼリー
ゼリーdeゼロ マンゴー風味はアスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、スクラロース、アセスルファムKでNG。ジューシーぶどうゼリーは人工的で刺激の強い匂いでNG。
飲み物 ~危険なもの・飲むならこっち~
カロリーゼロ系にNGが多いのは、アセスルファムKを使用しているケースが多いからです。アセスルファムKは2000年に認可された添加物で、砂糖の200倍の甘味があります。犬にアセスルファムKを0.3%or3%含む餌を2年間与えた実験では、0.3%群ではリンパ球の減少、3%群ではリンパ球の減少とGPT(肝臓障害時に増える)が増加するのが確認されています。スクラロースは1999年に認可された添加物で、砂糖の約600倍の甘味があり、先の犬と似たような実験をした際には脾臓と胸腺のリンパ組織に萎縮が見られたそうです。
上記は急性のものではありませんが、「安息香酸Na」は急性毒性が強く、5%含む餌をラットに4週間食べさせた実験では、すべてが尿失禁や痙攣を起こして死亡しています。また、ビタミンCと反応すると、白血病を引き起こすベンゼンになります。ステビアは南米原産のステビアの葉から抽出された甘味成分です。EUでは精巣に悪影響を及ぼすという理由で長らく使用が認められていませんでしたが、2011年末から体重1kgあたり4mgまで条件付きで使用が認められました。カフェインは子供が摂取するには刺激が強すぎるのでNGになっています。また、コーラのカラメル色素は発がん性物質の4-メチルイミダゾールが含まれています。
主食・加工食品・調味料 ~危険なもの・食べるならこっち~
イーストフードは膨張剤の役割を果たすもので16品目あります。中には毒性の強いものも。乳化剤は混ざりにくいものを混ざりやすくする効果があります。合成のものが9品目ありますが、大丈夫なのは4品目です。どれを使っていても表示は乳化剤になります。山崎パンが「安全性に問題なし」としている「臭素酸カリウム」は、発がん性物質が含まれているのでNGになっています。
菓子パン系はNGが多いです。ヤマザキ うぐいすぱんは着色料で黄4、青1が使用されているのでNG。こちらは発がん性の疑いがある分解されにくい物質で、蕁麻疹の原因になることも。パスコ 五彩あんぱんは亜硫酸塩NG。コロネ ミルクチョコクリームは、アレルギーの人が採ると皮膚発疹を起こす場合がある「アルギン酸エステル」と、染色体異常を引き起こす「ソルビン酸K」でNG。パスコ 果肉入りいちごジャムパン、チョココロネは添加物の数が10種類以上あるのでNG。ランチパック たまご、金城軒 カリーパンはイーストフードでNG。パスコ あらびきチョリソーソーセージは亜硝酸NaでNG。
カップめんは麺を油で揚げていない方が良いです。油で揚げると有害性のある過酸化脂質の量が増える為です。また、しお味の方がカラメル色素が使われないので安心できます。どん兵衛 きつねうどんはリン酸塩(Na)でNG。リン酸塩(Na)は動物実験で腎障害が見られ、血中のカルシウムも減少しています。赤いきつねうどん、緑のたぬき天そばも同様です。
亜硝酸Naは肉に含まれるアミンと反応すると、発がん性のあるニトロソアミン類が発生することがあります。染色体異常を引き起こす赤色106号は、日本以外のほとんどの国で使用を認められていません。カレーのカラメル色素は発がん性物質の4-メチルイミダゾールが含まれています。漬物系は着色料でNGが多いです。キューちゃんの特級福神漬はスクラロース、アセスルファムK、黄4、黄5、赤106でNG。イオン・トップバリュ 福神漬は黄4、赤102、赤106でNG。
冷凍食品 ~危険なもの・食べるならこっち~
危険な物質 まとめの表
危険とされている物質を表にしてみました。危ない理由は、参考書籍に書かれていた内容になります。
物質名 | 危ない理由 |
---|---|
赤102 | 赤血球が減る&蕁麻疹を起こす |
赤色106号 | 染色体異常を引き起こす。日本以外のほとんどの国で使用を認められていない。 |
亜硝酸Na | 肉に含まれるアミンと反応すると、発がん性のあるニトロソアミン類が発生する |
亜硫酸塩 | 漂白剤。胃粘膜を刺激する心配あり。動物実験からビタミンB1の欠乏を起こして成長を阻害する可能性も示唆。 |
アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物 | 脳腫瘍を引き起こす可能性あり。動物実験で白血病やリンパ腫を起こす結果が出ている。 |
アセスルファムK(カリウム) | 球リンパの減少とGPT(肝臓障害時に増える)が増加 |
アルギン酸エステル | アレルギーの人が採ると皮膚発疹を起こす場合がある |
安息香酸Na | 尿失禁や痙攣。ビタミンCと反応すると、白血病を引き起こすベンゼンに。 |
カラギナン | 動物実験で発がん促進作用が見られた |
カラメル色素 | 一括名表示。1/2の確率で発がん性物質。コーラ、カレーには発がん性物質の4-メチルイミダゾール |
臭素酸カリウム | 発がん性物質 |
スクラロース | 脾臓と胸腺のリンパ組織に萎縮 |
ステビア | EUでは精巣に悪影響を及ぼすという理由で長らく使用禁止。現在は体重1kgあたり4mgまでの条件付きで使用可能 |
ソルビン酸K | 遺伝子に異常をきたす |
メタリン酸Na | リン酸塩の一種で、採りすぎると骨が弱くなる懸念あり |
増粘多糖類 | 毒性の強いものはないが、安全性に不安なものが含まれる。一括名表示なので入っているかは不明。 |
リン酸塩(Na) | 動物実験で腎障害が見られ、血中のカルシウムも減少 |
食料品なら「爽快ドラッグ」で探すのが楽です。通販サイトは検索で探せるので、実店舗より見つけやすいし、原材料もじっくり見れますし、価格比較も楽ですし、交通費もかかりません。送料に関しては、税抜1,900円以上のお買い上げで無料になるので、そこそこ買われるなら気にしないで済みます。
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渡辺雄二氏に関して
「食べるなら、どっち! ? 不安食品見極めガイド」「使うなら、どっち! ? 」の著者、渡辺雄二氏は前世期に「買ってはいけない」で話題になった人です。「買ってはいけない」では食品添加物や化学物質の毒性や危険性、家電製品の構造・性能上の問題点などを誇張し、企業名と商品名を名指しして約200万部を売り上げました。
知識の不足などが指摘され、『「買ってはいけない」は買ってはいけない』というカウンターのような本まで出されました。当時と何ら変わらず、今回も家庭用ラップはサランラップではなく、ポリラップを使うように主張しています。ただ、「買ってはいけない」では「じゃ、何を買えばいいのよ」という突っ込みをしたくなるくらい、「あれもダメ、これもダメ」でした。その反省を生かしたのか、今回は「どっち」という形に打って出た点は違います。
いずれにせよ、危険性を煽って購入に至らせる点では同系統のものと云えます。これで「こっちがいいよ」と語る商品の会社から、金でももらっていたら完全な儲け主義者として「この人の本は買ってはいけない」になるのですが……。そう書いた後に書くのは何ですが、「使うなら、どっち! ? 」のヒート系衣料などは、お得意の化学物質がどうこうではありません。グンゼの快適工房を推して、ユニクロのヒートテックを切っていますが、理由は「合成繊維の為、着る時にひんやりとした感覚を覚えることが」です。素材に関係なく、温度が低ければひんやりするのでは?
そうれはそうと、同じ化学物質をやり玉に挙げて、何度となく叩く文章を見ていると、参考文献を読んで見つけた“危険なネタ”を街中で必死に探して、「これにもあった、あれにもあった」とほくそ笑む著者の姿を想像してしまいます。ちなみに、参考文献は泉邦彦氏の「発がん物質事典」や「有害物質小事典」、厚生労働省行政情報の「スクラロースの指定について」「アセスルファムカリウムの指定について」、谷村顕雄氏の「食品添加物の実際知識 第3版および第4版」「第7版 食品添加物公定書解説書」、三上美樹氏の「図説洗剤のすべて」などなど。
最後にこんなことを書いているのは、著者がどういう意図を持っているかとか、どういう人なのかはさておき、著作を真に受けるとか真に受けないとかではなく、身近なものに対してより深く知ることは大切なことだと思いますと書きたかったからです。最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
⇒「危険な薬品・洗剤」編へ
【追記】
そもそもの話になりますが、まったく毒性のない食品なんて無いと思った方が良いでしょう。白菜だって、食べ過ぎれば体に毒です。
ニューヨークに住む88歳の中国出身の女性が、数ヶ月にわたって毎日約900g~1.36kgの白菜を生で食べていたところ、昏睡状態に陥ったというニュースがありました。
原因は「ミロシナーゼ」という酵素です。ミロシナーゼを過剰摂取すると、甲状腺ホルモンを分泌するために必要なヨウ素の取り込みができなくなってしまうので、ホルモン濃度の低下によって疲労や呼吸不全を引き起こして先の結果になった訳です。
白菜だって、誰かに食されるために大きくなってるわけじゃないですから、食べられないようにと体に毒素を持っても不思議ではないでしょう。多くの植物が虫に食べられないように、進化の過程で何らかの自衛策を身に着けたようにです。ただ、その量が微量なので、たくさん食べないと悪影響が無いから、人類は食物として認識してきたという話です。
ここで大切なのは、食べても大丈夫な量についてです。国連のFAO/WHO 合同食品添加物専門委員会によって一日許容摂取量(ADI)が設定されています。一日許容摂取量は“生涯、毎日、摂取した場合の数値”であって、数日間だけ100倍近くの量を摂取しても、何らかの影響が出るような値にはなっていません。その辺も踏まえずに、やれ毒素が少しでもあったら騒いでやろうというのは、本を出す者として浅ましい気さえします。動物実験なんて、過剰に投与して悪影響を調べるものなので、摂取量が半端ないワケですしね。