盗聴器&盗聴発見器リストについて
通販サイトをまわって、販売されている盗聴器&盗聴発見器の性能をチェックしてみました。「盗聴器なんて使わないよ」という方も、盗聴の被害に遭わない為には、まずは盗聴する側の道具を知ることからと思い、盗聴発見器と一緒に紹介しています。「自動応答」もしくは「遠隔操作」系アプリさえ入れれば、スマートフォンも盗聴器になるんですけどね。
そんな盗聴器は市販されているだけでも年間に15万個~20万個が販売されていると言われています。簡単に手に入れられるようになったということは、それだけ多くの人が使用し、被害に遭っている方がいるということになります。「そんなに簡単には家に侵入されないだろうし……」と思っているのでしたら、カギのメーカー名、カギ番号がわかれば、合鍵は作成可能だということを知っておいた方が良いでしょう。
盗聴器ではないですが、世界中の監視カメラの映像が見られるサイト「insecam」なんてものもありますので、盗聴サイトなんてものがあっても不思議ではありません。ちなみに、監視カメラの映像が見られるのはパスワードを初期のままにしていて、なおかつカメラがネットに繋がっている為です。
「盗聴って、盗み聴きされるだけでしょ?」と思われるかもしれませんが、実際にはプライバシーを侵害されるだけではなく、盗聴で得た情報から大きな事件に発展するケースもあります。「盗聴 事件」で検索すると聴いた覚えのある事件が多数引っかかります。「自分の家は大丈夫」という方も、次のような兆候がある場合は盗聴器を探した方が良いかもしれません。
無言電話・いたずら電話・間違い電話がかかってきた
テレビ・電話・ラジオなどからノイズが聞こえる
家の周辺で不審な人をよく見かける
身におぼえのないプレゼントをもらったことがある
帰宅直後や電話を切った後に電話が鳴る
電話が切れることがある
なぜか自分しか知らないことを他人が知っている
空き巣に入られた
盗聴行為は犯罪なのか、発見時の対処は?
日本の法律では「販売」「購入」「設置」「盗聴波の傍受」だけでは、罪に問うことはできないようです。勿論、盗聴器を設置する為に人の家に無断で侵入したら「住居不法侵入(刑法第103条)」ですし、盗聴によって知った情報で脅したら「恐喝」です。盗聴相手がつきまとってきたら「ストーカー規制法」で裁けます。他には、有線電気通信法違反、電気通信事業法違反、電波法違反といった線での立件も考えられます。
盗聴器を発見した場合の対処ですが、外す前に警察に届け出た方が良いでしょう。下手に触って指紋を消すと証拠が1つ無くなって、犯人の特定が困難になってしまいます。何より、場所によっては取り外すのに資格が必要です。
「電気工事士」の資格がないと、電気配線や設備に仕掛けられた盗聴器を外すことが出来ないそうです。「アナログ第三種工事担任者」でないと、電話機に仕掛けられた盗聴器の除去も行えないとか。専門の業者に頼む際は、その辺のことを踏まえておきたいですね。
盗聴器&盗聴発見器の比較リスト
盗聴器には、録音式盗聴器、電波式盗聴器、レーザー盗聴器、コンクリートマイクなどの種類があります。録音式盗聴器は文字通り、盗聴した音を電波で飛ばすのではなく、録音するだけなので聴くために回収する必要があります。
電波式盗聴器は“盗聴器”と聴いて、多くの方がイメージされているものです。特定の周波数に音声をのせ、受信者に届ける仕組みになっています。電波を出していますので、その電波を受信することで発見が可能となります。
レーザー盗聴器は窓ガラスにレーザー光線を当て、反射して戻ってきたレーザー光線に含まれる音声信号を読み取る仕組みの盗聴器です。音は「空気の波=震動」ですので、声に振動する窓から音声を読み取るのですが、“レーザー光線を反射”させなくてはいけない為、窓ガラスに対して光線を垂直に当てる必要があります。
厚手のカーテンをするとガラスが振動しない、窓ガラスの前にすだれがあって光線が窓に当たらない、光線は当たった箇所しか見えないなど、盗聴する側にとっては難易度の高い盗聴器に思えますが、もっとも高価な部類の盗聴器となっています。
コンクリートマイクは隣の部屋の音を聴く類の盗聴器です。壁に耳を当てて聴く、もしくはコップを当てて聴くようなシーンがドラマなどでありますが、あれを機械を使って効果的に行うのがコンクリートマイクです。
効果のほどは壁や床の質によります。要は音を伝えやすい構造なのか、近くに排気ダクトやパイプ管がないか、といったことが重要になります。ダクトなどの空気の流れがあると、そっちの音を拾ってしまいかねません。質に関しては、厚いコンクリートだと厳しく、プラスターボードならよく聞こえるみたいな話です。
画像をクリックすると、その商品が購入できる楽天市場のページに移動します。移動先では、購入者のレビューが見られる場合がありますので、口コミや評判が気になる方は要チェックです。楽天市場では盗聴発見器のレンタルもしています。
バグチェイサープラス
電波探知と音声受信の二つの機能を搭載したデュアルモ-ドモデル。距離の割り出しも可能。受信周波数範囲 28-1,000MHz
上記の機器は安いもので1,000円ちょっと、高いものだと10万円を超えます。値段の差を簡単に説明すると、簡易発見器タイプが安くて、受信機タイプが高いです。発見器は特定の周波数を発信している物の有無を知らせるだけなので、検知した段階では盗聴器なのか家電なのか不明です。対して受信機は音声を確かめられるので、盗聴器かどうかを見極めることが可能です。
発見器と一口に言っても、家電に反応してしまうことも少なくないので、知識が無いまま持っても混乱するだけかもしれません。もし、仕掛けられている盗聴器が電波式で、周波数がFMラジオとかぶるのなら、ラジオを使って調べる方法もあります。
例えば、歌いながらラジオの周波数を少しずつ上げていったら、ラジオから自分の歌が流れてくる周波数があった場合、あなたの声が届く範囲に盗聴器が仕掛けられていることになります。まぁ、あなたの歌がラジオ番組内で流れていたら話は別ですが……。盗聴器がUHFやVHFなどの周波数帯を使っている場合は、当たり前ですがFMラジオでは見つけられません。
盗聴器発見器以外の機器で探すなら
「スペクトラムアナライザ」でも探し出せます。スペクトラムアナライザは、周波数ごとに電圧や電力値を表示する装置です。電気製品から発生する電波の強さを測定するのに使われていますが、盗聴器の発見も可能です。盗聴器を発見する目的で使われている方は少ないと思いますが……。
盗聴器が仕掛けられやすい場所
室内灯、置時計の裏、コンセント、テレビの裏側、保安器、花瓶、絵画、ぬいぐるみ、掛け時計、机、換気扇、エアコン、新聞受け、車内が狙われやすいと聴きます。特にコンセントまわりは、盗聴器の電力を確保するには絶好のポイントです。そういうこともあり、無線式盗聴器の中で最も多いのがコンセントタップ型&テーブルタップ型盗聴器になります。その辺で買ってきたのを仕掛けるだけなので、誰でも簡単に設置できます。
逆に仕掛けるのに知識を要するのが、コンセントの裏側に仕掛けるクリップ型盗聴器などです。AC電源内部の電線をクリップで挟んで使用するタイプなので、設置するのに割と時間がかかります。
他にハンガー型 隠しカメラ、ライター型カメラ、置時計型カメラ、電池式の電卓型盗聴器、タテ25mm×ヨコ33mm×厚さ18mmという小型の会話用盗聴器、ボールペン型録音機、場合によっては遠隔操作できるICレコーダーも盗聴器になり得ます。
盗聴器に関するまとめ
1.特定の周波数をとらえると音が鳴るだけの安い発見器は買っても混乱するだけ
2.FMラジオの周波数のものなら、ラジオでの特定が可能
3.発見器を買うなら受信機タイプにし、他の家電が出している電波じゃないことを確認する
4.見つけたら警察に連絡
5.場所によっては除去するのに資格がいる